今夜はずっと、離してあげない。






「やっほーマオマオ!ついでに凛琉ちゃん!」

「わたしはついで?というか、朝水くんは??」

「僕よりも那吏の方が気になるの?!ひどい!浮気じゃん!!」

「いやまず千井くんとは付き合ってすらないし、友達かどうかも正直曖昧」



凛琉のド正論という名の辛辣攻撃に、千井は友達じゃないの?!とショックを受けたような顔になる。


そして、凛琉から私へと視線を移すのはやめてほしい。



「……ぼく、ともだち、ちがう?」

「……ハハ」



ちがう、って言う準備は万端だったのに、めちゃくちゃショック受けてる上に、涙目で問いかけられて言う勇気がなくなった。


なんというか……幼稚園児をいじめてる気持ちになって、罪悪感が、ね。



「その声絶対思ってないじゃん……。ちずといいマオマオといい、僕にとってやさしくない人たち多い……」

「あれ?そういえば千住サマは?」

「すごい自然と受け流さないで……」