今夜はずっと、離してあげない。




袋の口を開けて中を覗き込んでいる伽夜が、物珍しそうにそれを見ている。

……やっぱり、黒じゃなくてネイビーがよかった?汚れ目立ちにくそうだったから黒にしたけど、好みの色はシルバーだったりしないかな?!


などなど。今思ってもあとの祭りであることを考えていれば。



「……ありがとな」



ふっと、こちらもまた物珍しい類の笑みを落とされて、そんな悩みは全て空の彼方へ飛んでいった。



「ところで、伽夜はどうしてフォトフレームにしたんですか?」

「ああ、さっきのカメラマンにあとで写真のデータ転送するよう頼んでおいたから、ちょうどよかっただけだ」

「へえ、そうなん……、…………え、」

「ん?」



いま、なんか、すごいサラッと、言われた、んだけど。



「えっ?!??!!あのツーショット写真、我が家に届くんですか?!」

「届くけど」

「ふ、ふたり揃って浮かれてるのが丸わかりなあの写真が?!?!」

「あの写真が」