「いや、それ、お前のじゃねえの」
「伽夜にあげる予定だったんです」
「……なんで?」
「え、……贈りたい気持ちがあったので」
「昨日俺もうもらってんだけどな……」
呆れながらも、ちゃんと差し出したそれを受け取ってくれた伽夜。
かさかさ揺らしてるのは……、中身を当てようとしてるの、かな。
「記念日とか、こーゆーイベントがある日は、プレゼントを贈る口実のためにあるって個人的に思ってるところがあるので。昨日のハンドクリームと、今日のそれはまた別口だと思ってください」
「……そ。じゃ、俺もその口実に乗っからせてもらう」
「え?」
ぽそっと呟いた伽夜に首を傾げていれば、椅子の横から出てきた綺麗に梱包された四角い縦長の箱を手渡された。
「な、なんですか、これ」
「昨日のとは別口のプレゼント」
「え、えええ……、せっかく伽夜に不意打ち成功したと思ったのに……」
「じゅうぶん成功してるだろ」



