今夜はずっと、離してあげない。






「こんなのまでもらっちゃって、申し訳ない気がします……。ちゃんと笑顔できてたのかも謎ですし……」

「満足そうにしてたから気にするだけ無駄だろ。とりあえず、スープ何がいい?」



さっきのカメラマンさんからもらったスープ無料券を振りながら私を見下ろす伽夜に、なんだかなあ、と思う。



「コーンスープがいいです」

「了解」



ほんとに浮かれてるんだろうか。

確かに髪はちょっとだけセット……たぶんしてるし、服……はあんまり私服見ないから、格好つけてるのかもわからない。

ピアスはいつものことだし、なあ……。



「……自分で取りに行きたいのか?」

「え?あ、はい」



まずい。ジッと見すぎた。

慌ててパッと伽夜から目を逸らした直後、色とりどりの灯りが視界を覆った。



「……きれいですね」

「まあ全部LEDだけどな」

「そんな風情も何もないこと普通言います?一回キリシタンかキリスト本人にちゃんと怒られてください」