今夜はずっと、離してあげない。




真生に呆れたような目を向けられながらも、ぽつりと落とされた声を、俺の耳はとてもよく拾う。



「………、伽夜と撮った写真、ほしいだけです」



羞恥か何かで赤く染まった頬に、喉の奥が変な音をあげた。



「……お前、なんか今日かわいいな」

「かっ?!………これはその、特別仕様のかわいさです、たぶん」

「今日限定なのか」

「今日はちょっとクリスマスマジックというかパワーというか……、そういう影響受けてるだけです。たぶん明日からはいつも通りに戻ります。あと、そもそも彼女って、日に日に別の可愛さをしていくものだ、ってあかねさんが言ってましたし」



ということでお願いします、と何事もなかったかのようにストリートスナップの人に声をかける真生を見て、内心ため息というか安堵というか、いとしいが尽きない。



「……お前、ちゃんと自然な笑顔つくれるの」

「……………そ、それはその、徐々に慣らしていきます」

「それだと日が暮れる気しかしないんだが」