イメージとの乖離がすごい。
激辛好きだなんて思うようなことは何一つとして話してなかったと思うが……。
「教えてもらったお礼に、激辛だって有名なカップ麺差し入れたら飛んで喜んでました」
「お前も千井もマジでなんなの?」
真生と同じくらい千井も読めない。
ほんと、意味わかんない奴ばっかりいる。……だからこそ、面白いと思ったりしないこともないが。
「というか、なんで真生はいまだに俺に敬語使ってんの?」
「え?……あー、その、ですね。私とはいろいろレベルが段違いなのもありますけど、と、」
「と?」
「……出会った当初、歳上だと思っていた、ので」
「ああ、俺が老けて見えたとかいうあれね」
それ根に持ってます?って聞かれたから、さあ、と言葉を濁しておいた。
別段根に持ってはいないけど、なにかと忘れっぽいコイツが俺との会話を覚えているのは、なんか、たぶん、うれしかった、気がする。



