今夜はずっと、離してあげない。





銀髪にした時と同様に、千井が似合いそう!と言って勝手に穴をあけてつけた物。

愛着があったわけではなく、単に外し方がわからず付けたままにしていただけ。



「それいつもらったんですか?」

「確か、春だった気が……」

「…………あのそれ、千井なりのプレゼントだったのでは?」

「まさか」



自分の誕生日なんて話した覚えはないし、何より千井はそんなの気にするような性格………、は、してるかもしんないけど。



「千井に今年は何かあげたらどうですか?」

「そもそもあいつの誕生日とか知らないし、まず好きなものもあんまり知らない」

「あ、好きなものは私わかります。千井家の人たち激辛料理が好きみたいです」

「……なんで真生が知ってんの」



千井は自分の好きなものを自分から話すような性格はしていないし、真生だってわざわざ聞くような性格もしていない。なのに、なぜ。



「前千井に料理教わった時、冷蔵庫の中覗いたら作り置きの辛い料理がいっぱい入ってたので。あとデスソースも」

「それはマジの激辛好きだな……」