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「好きな色とかあります?」
「暗色系」
「ならネイビーとかどうですか?」
俺や真生にはお世辞にも似合うと言えない近くの雑貨屋に入店した。(もちろん手を洗って)
たまたま真生の目に止まったのがこの雑貨屋で、そのおかげで食器類のことを思い出したそう。
よく大事なことが抜け落ちる頭をしておいでで。
「別にどれでもいーけど」
「それを言うなら私もどれでもいいんですけど……。なら伽夜が決めてください。これから伽夜が使うんですから」
そう言われても、食器の良し悪しは、さすがに俺の範囲外だ。
ここは無難に地味で安価なやつを選ぶか……、と手近にあった食器を掴めば。
ふと、隣に陳列していたものに目がいった。
「………、真生、ちょっと」
「?なんですか?」
他の食器を見ていた真生をちょいちょい、と呼べば、首を傾げながら一歩近づく。



