今夜はずっと、離してあげない。




でもそんなの、好きになってしまえば、愛おしい部分の一欠片に映るんだから、奇妙だと、可笑しいと好き勝手に言っていてほしい。

外野なんて、しょせん外野にすぎないから。




「……お前も、ペアルックのもんとか、ほしいって思ったりすんの」

「え?いえ、特には」




予想通りの回答に、苦笑いをこぼすでも、呆れを滲ませるでもなく、無言でわしゃわしゃ頭を撫でるにとどめる。

急に頭を撫でられた真生は、目を白黒させながらも、どこか嬉しさをにじませている。


ぱちぱち目を瞬かせていた真生は、やがて俺に向けていた視線を、どこか遠くの方に伸ばして。




「あ、」

「……?どうした?」

「や、そういえば、いい加減伽夜用の食器を買わないとなと……」

「?いま俺が使ってる奴じゃダメなのか?」

「あれ本来、お客様用のやつでして……」

「使ったらダメなやつじゃん」




本当に今更なことをぼやくんだから、真生からはいつも目を離せない。