今夜はずっと、離してあげない。





「………なんというか……」

「……そうだな」




なんとなく、言いたいことはわかった。




「……私たち、」

「春に因果ありすぎだな……」




もはや春に嫌われているんじゃないかと疑ってしまうくらい、春という季節との因果関係が深すぎる。




「伽夜、桃の節句なんですね」

「お前はホワイトデーなんだな」

「………、」

「………」

「……………交換しません?」

「俺もしたい」




ぷらぷらぷらぷら、どうでもいい話をしながら、目的のコンビニへと繋いだ手を揺らしてゆっくり歩く。




「じゃあ来月は派手にお祝いしましょう。びっくり箱風のプレゼントなんてどうです?」

「それはびっくり箱なのか?それとも普通にプレゼント?」

「あ、ケーキはどうします?買いますか?それとも作ります?」

「作った方が安く済むだろ。どの種類が好きとかあんの?」

「んー……、これといってないですけど、強いて言うならタルト系が好きですね」