「……まあ、できるかぎり協力はする」
「……あの、最終日は私ひとりに作らせてもらったり、」
「は?」
「ごめんなさいすみませんご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いします!!」
7割本気で言ってみれば、とんでもないほどの眼力で睨まれた。あに濁点がついてるかと聞き間違えそうになったくらい。
「…………ちずってほんと過保護だよねえ」
「自分が見てないところで怪我しちゃうと心配になるのは当たり前だと思うよ。たぶん文化祭の時のあれがトラウマになっちゃったんじゃないかな」
「………………氷高さんは、うざいって思ったりしないのかな」
「…………那吏、それはちず本人に絶対言っちゃダメだよ僕が言うのは別として那吏に言われたらちず多大なダメージくらっちゃうと思うから」
「うんそれは絶対ダメだ」
なんてことを、こそこそひそひそ、ほかの三人が青ざめながら話していたなんて、私と伽夜は知らなくていいことだ。



