離れて、ようやく気づいた。
愛してたこと。愛されてたこと。
すきだったこと。だいすきなこと。
……今更わかっても、どうしようもないとは思うけど、でも、それがわかっただけ、十分な収穫だと思う。
愛してたから。愛されてたから。
次はもっと、軽い足取りでここへ来れるだろう。
……それに、ちゃんといま、愛してるひとも、だいすきだと思えるひとも、わかったから。
これから、大事にしていける。
「……そうだな。今もあいしてるし、これからも愛していく」
「……あの、私の方を見ながら言うのやめてください……」
「お前相手にも言ってるんだから別にいーだろ」
凛琉が言ってたこと、ようやくわかった。
朝日ナルの顔にきらきらエフェクトがかかって見える、とか、言葉と声を何度も脳内でリピートしたくなる、とか。
「……らしくないですよ」
「俺は事実を言ったまで。というか、真生が俺の口に縫いつけられてたチャックはずしたんだろ」
「私にそんな特殊能力はないですし、そんなのをはずした覚えもないです」



