今夜はずっと、離してあげない。




ゆっくりと目を開けると、伽夜も同じタイミングで目を開けたみたいで、しばらくお互い何も言わない沈黙の時間が続いた。

……けど。



「……あかねさん、伽夜にはなんて言ってました?」

「え?……ああ、」



やっぱり、聴きたくなってしまうもの。



「お前は?」

「……寂しい思いさせてごめんねって。あと、あたしも、って言ってた気がします」



こんなの、ただの妄想と空想と幻聴で片付けられてしまうようなものだけど。

それでも、生前のあの人なら、言っていたようなことだから。



「俺は、そうなると思ってたって言われた。あと、泣かせたら、こっちで祟るとも」

「あかねさんの恨みは意外と深いですよこれが……。ちなみに、なんで祟られるんですか?」

「………さあ。なんでだろーな」

「えええ、なんですか、それ」



結局、伽夜には教えてもらえなかったけど。

でも、どんなことがあろうと、伽夜のこと、あかねさんは祟らないよ、とは確証もないけど思ってる。