訂正されて、あらたに落とされたミサイルなみの破壊力がある言葉に、見事に撃沈させられた。
まだ日が落ちていないから、相手の表情も読み取れるし、逆に読み取られてしまう。
だから、思わず、うつむいてしまったけど。
「……最初は、ほんとにかわり、だったと思う。あと、あのセンセが死んだなんて、信じたくないっていう、身勝手な理由」
どうしたって、見上げてしまうんだ。
顔を上げて、目を合わせて、話をしたいって、思ってしまう。
「けど、でも、だんだん、ちゃんと氷高真生を見始めて、お前自身を心配して、やさしくしたくて。母さんや、あのセンセも確かに唯一無二だったけど、初めて、見つけてもらった〝唯一無二〟じゃなくて、〝唯一無二〟だと思える存在を、見つけた気がした」
自分で見つけてもらうのと、見つけられるの。
それはきっと、大切だと気づく時間と、想う時間に、雲泥の差がある。



