「もう黄昏時ですね。忙しかったんですか?」
「なんか今日は特別忙しかったっぽい」
「それなら伽夜効果じゃないですか?顔いいから」
「こんなヤクザ顔見て何がいいんだ」
ヤクザ顔……。
……悲しいかな、合ってはいるよね。うん。
「で、でも、笑いさえすれば好青ね……、にはならないけど、それでもほら、んっと、」
「絞り出せないほど俺の顔は悪いのか?」
い、いやあの、そういうわけではないんですよ、そういうわけでは……。
笑ったら可愛くも無邪気にもならないけど、それなりに悪さは払拭されるとは思うんです。
というか、どちらかというと寝顔の方が無邪気というか可愛いというか……。
でもこれを言えば伽夜にいつ見たんだと問い詰められるから言えない。
うううん、と静かに唸っていれば、伽夜がリビングへと繋がるドアを開けようとしていて、慌ててドアと伽夜の間にスライディングする。
「……?どうしたんだよ」
「あ、いや、あは、その……」
「だから途中で乾いた笑い入れるのやめろ。すぐに誤魔化そうとしてるのがバレるから」
「そ、そんなにですか……」



