あれから。
伽夜に慌ててランチメニューのハンバーグを頼んで、その場は事なきを得た。
どうやら、千井が勢い任せで放った誤魔化しが効いたらしい。
もうマオマオの頼み事は聞かない……、ちずのも……と萎れてしまった千井には、バニラアイスを奢ってあげた。
今回は私に全面的に非があるから。
あと、伽夜がなにかとタイミングよすぎて困る。
「……はあー、美味しかった。でも、エッグトーストも食べてみたかったかも」
昼食時になり、お客さんが増えてきたところで私と千井はカフェから退散した。
「マオマオが食べたハンバーグ、デミグラスもそうだけど、和風ソースもおすすめだよ」
「そうなんだ。今度行ったら食べてみる。千井、あそこのカフェのメニューに詳しいんだね」
「うん。親があそこのオーナーと仲良くって、僕自身も時々料理するから」
「ふうん……」
意外な新事実に相槌を打ちながら、頭の中にひとつのことが思い浮かぶ。



