今夜はずっと、離してあげない。




ハタから聞けばバカげた言葉に、さすがの私も表情をなくす。



「千井、私はいまものすっごく真剣に言ってるんだよ?茶化さないで」

「それ余計にタチ悪くない??」




急になんなの?と頭を抱える千井には、申し訳ないと思ってる。

好きでもない女子の頭を撫でさせて。




「撫でてくれたら、これがわかりそうな気がする」

「謎解きでもしてるの??」

「言い得て妙」

「合ってるんだ……」



がっくし、と肩を落とす千井は、きょろきょろと挙動不審にあたりを見回して。




「何してるの?千井」

「いや……。この会話をちずに聞かれてないか不安で……。ちず絶対笑顔で怒るじゃん……」

「伽夜が怒るなら真顔で相手を正座させると思う」

「うわあ……」




その様が想像できたのか、顔を真っ青にさせて引き攣る千井。

若干口角がぴくぴくしてる。