今夜はずっと、離してあげない。





断固として譲らなさそうな言葉に、じゃあお願いします、なんて甘える言葉を笑顔で吐いた。


そしたら、それが俺の役目だから、と、頭を二度不器用にぽんぽんと撫でられる。



……その動作に、胸がこう、きゅっと。

何かが胸に広がるみたいに。


最近、変なふうに反応してしまう自分がいて、ちょっとおかしい。


それに、触れられると、口角が無意識に上がろうとするんだから、抑えるのにこれまた必死。



ほんと、なんなんだろう。

撫でられるの、うれしい、のかな。


自分の気持ちが、ほんと、よくわからない。




「……ねえ千井、ちょっとお願いがあるんだけど、」

「ん?なに?」



伽夜が仕事に戻ったあと。

あ、これおススメだよ、とメニューを差し出してくる千井を、ひどく真剣な顔で見つめ返して。



「ちょっと、頭撫でてみてほしい」

「え?僕をちずに殺させようとしてるの??それはちょっと鬼畜すぎない???」