伽夜がいなくなると、家の中は途端に物寂しくなってしまう。
変だなあ、と思いながらも、この寂しさは案外悪くないなと思ったり。
「……………暇だなあ」
けれど、ものの数十分で、ごろんとソファに転がってしまう。
いつもなら伽夜が何かとやることを言ってきたりするけれど、ご本人様がいないと何もやる気が起きない。
「……風呂洗いくらいは、私にもできるかな」
基本私はシャワー派だったんだけど、伽夜が来てからちゃんと体をあっためろと言われて、ほとんど毎日お風呂を溜めている。
しかーし。キッチンの洗い物などは、私に指一本触れるなというお達しが出ていたりする。
理由、私が食器を壊しかねないから。以上。
というか、その経験がアリ。
バイトではお皿を割ったりしないんだけど、どうも家のこととなると気が抜けてしまうのか、パリンとよく割ってしまう。
結果、伽夜からはキッチン侵入禁止令が出されている。



