今夜はずっと、離してあげない。





まさかそんな言葉が朝水くんから吐き出される日が来ようとは。



唐突すぎる話題に、私も凛琉もぽかんと口を開けてしまう。




「え、あ、なっ……、」

「……ごめん。余計なお世話、かとも思ったんだけど、こうでもしないと、ふたり、なんか面倒くさいことに、なりそうだった、から」

「め、面倒くさい……」




朝水くんに言われるなんて、よっぽどなのでは……?


って、それよりも、ちゃんと朝水くんの質問に答えなくては。

心配してくれてる、という解釈でいいんだよね……?想像つかないけど。




「………ええっと、千住サマのことは、うんっと、家事万能な見た目不良で、おかあさんみたいで、あと、やさしくて、気が利いて、そばにいてほしい時にいてくれて、それから──────、」




部屋で待っていて、おかえりと言ってくれる、〝唯一無二〟。

その四文字が、すとんと、私の中に落ちてきた。