今夜はずっと、離してあげない。





中学の頃は、見学という名の手伝いを今のバイト先でさせてもらっていた。


まだ中学生なのでバイトとは言えず、高校に上がったらするからと、見学を含めたお手伝いをちょこちょこ。



だから、私よりもあかねさんの方が帰るのが早いのなんて、ザラにあって。


……おかえりと言ってもらえる声を、いつしか待ち望んでいた。




「……りる、」

「わっ、あ、朝水くん!どうしたの?」




悶々と、来る時にコンビニで買った惣菜パンをもさもさと食べていれば、ひょっこりと、千井ではなく、千住サマでもなく。

ほとんど顔を見せない朝水くんが顔を出した。




「……えっと、今日は、氷高さん、に用があって」

「え、真生に?」

「……わらひ?」




もぐもぐごくんとパンを飲み込んで、きょとんと首を傾げる。

あれ。私、朝水くんに何か言ったりしたりしたかな。




「……氷高さん、は、ちずのこと、どー思ってる?」

「……………エッ、」