いつの間にか、自分より大切になっていた。
氷高に何かあったら、氷高より心配するようになっていて、隣にいてもらえなくなるんじゃないかと思って、心配で、不安で。
だからといって、こばまれたからきっぱり忘れられるような存在でも、なかった。
心配が、不安が減ると思ったのにそんなことなくて、虚無感までも襲ってくる始末。
隣にいてくれた存在が、今ほど恋しいと思ったことはない。
……あいたいんだ、ほんとは、すごく。
常に隣にいた、氷高に。
廊下に出たら、移動教室の間も、体育でグラウンドに出ている時も、笑っているか、沈んでいないか、変なことに巻き込まれていないか。
不安が、心配が増して少しでも目に入れていたくて、目で追っている。まるでストーカーだ。
この感情の名前も、きっともうとっくの昔にわかっていたし、わざわざ名前をつけるまでもないと放置していただけだ。
─────これは、過保護なんていう重たいものでも、
依存という偏った歪なものでもない。



