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─────そして俺はまた、あの時と同じ過ちを犯そうとしている。
「あれ?ちずどーしたの?もうチャイム鳴ったよ?マオマオのとこにいこーよ」
不思議そうな顔をして、未だに立ち上がらない俺を見下ろす千井。
那吏も、昼休みになったのに即行1組に向かわない俺をきょとんとした目で見つめている。
「……俺は、行かない」
「えっ?!どど、どうしたの?!急な心境の変化とか?!それか、マオマオと喧嘩でもした?!」
変なところで察しがいいから、千井はめんどくさい。
「それと昨日僕の家に泊まりきたのと関係アリ?!」
「………、」
マジで、千井黙ってろと願ってしまうほどには、図星だった。
「えっ、まさかあのマオマオ怒らせたの?!マオマオに超懐いてたちずが?!」
「……なついてるって、それ反対じゃ、」
「だってそうじゃん?!ちずは基本初対面の相手には無愛想なのにマオマオには超絶過保護だったし!何より、マオマオがちずのこと頼ってたもん!」



