「ぜーったい千住クンと仲良くなれると思うの!2人は相性が抜群だよ、きっと!!」
「へえ。そうですか。……チェックメイト」
「エッ……!!!………………ま、まった!!」
「待ったナシって話でしたよね?」
え〜!?!!と頭を抱える氷高あかねを横目に、ガタガタと丸椅子を揺らしていれば、悔しそうに盤面を睨みながら、「まーた先生の秘密暴露かあ。嫌だな。いつ勝てるんだろーなあ」なんてボヤいている。
いつの間にか、勝負に負けた方が秘密を暴露する暴露大会みたいなのになっていた。
……そして、この日。
「千住クンは毎度、なにか言い足りなかったように見えるんだけど、気のせい?」
俺は、突然降ってきた言葉に、固まった。
……言い足りない?俺が?一体誰に?
毎度ってなんだ?なんの話をしている?
「千住クン。きみの昔の話を、今の話を聞いている限り、見ている限りじゃ、きみがいちばん言いたいことを、言いたい時に伝えない傾向があるように見えるんだけど。違うかな?」
………………。
何も、いえなかった。
言えるはずも、なかった。
だから、無言で立ち去ろうとして、
「ほら、そーゆーとこだよ、千住ショーネン」
……氷高あかねの言葉に、足を止めた。



