今夜はずっと、離してあげない。





当たらずとも遠からず。

まさにそんな感じの回答。



千井のニコニコ笑顔で、悪意のない言葉だっていうのはわかる。

けど、その悪意のない言葉がなぜかイラッとくるから不思議。




「…………いもうと、」

「ね、ねえマオマオ、その何か言いたげな目はなに?」

「…………なんでもない」




ふいっと千井から視線を逸らした先にいたのは、目をキラキラさせた千住サマのお母様。




「あ、あの子にお友達が!ひねくれマンだから付き合っていくの大変でしょ?」

「ひ、ひねくれマン……」



というよりは、とてつもないほどのお母さん気質、なんだけど……。




「……まあ、そんなふうになったのはあたしのせいだから。わかりにくいかもしれないけど、とっても優しい子なの」

「あ、それはよく知ってます。ね、千井」

「……え、僕はマオマオみたく優しくしてもらった記憶ないよ?」