面影なんて、ほとんどない。
けれど、全くの別人じゃないとわかるくらいには、似ていた。
彼が淡く口角を緩める動きを、何度も見てきたから。
「……え、ちず、の?」
応対していた千井も今気づいたのか、確かに……、と小さく呟き声をもらす。
そして、聞かれたその女性は。
「ま、まさか、2人とも伽夜のお友達なの?!」
ずずいっ、と顔を限界まで近づけてきた。
ち、ちかっ!!!
美人の人がこんな近くに来たことはないから、あまりの見目麗しさにちょっと仰け反ってしまう。
「え、あ、その、そこの千井……み、みつ、……えっと、名前なんだっけ?」
「光流だよ!!わすれるなんてひどい!!」
「この人は友達です。マイ……じゃなくて、ヒムべすとふれんど?」
「ベストフレンドのあとにハテナつけないで!僕は列記とした友達だよ!あとヒムじゃなくてヒズ!!」



