ぎゃんすか吠える千井はいつものことなので受け流すとして、ちらりと千井の背後に見える看板を凝視。
「…………ふうん。魔法喫茶、ねえ」
「マオマオとんでもなく悪いカオになってるよ?!」
「だってこんなおもしろそ……ごほん。楽しそうなことはないもん」
「言い換えられてないよ?!」
口元の緩みが抑えきれない私に対して、千井はこれからのことを想像してわなわな唇が震えてる。
そしてもちろん、私はこれからあのとんでもなく面白そうな喫茶店に単身乗り込むつもり。
「ね、ねえマオマオ本当にやめてあげよう?!ちずのメンタル大ダメージどころじゃないよ!!死んじゃう!!!」
「千住サマはそんな軟弱じゃないよ」
「マオマオが想像してるよりもずっとマオマオに対してのちずはメンタル弱々だからやめてー!!!!」
ぎゅっと腰に巻き付く千井を引きずりながら、なんとかドアの前まで行き着いた時。
「……え、と?あの、どうされたんですか?」
ドアの前に張り付いて、中の様子を伺っている女性がいた。



