今夜はずっと、離してあげない。





「ねえねえマオマオ!あれなに?!?!」

「わかんない」

「演劇!演劇だよマオマオ!!!!」

「ロミジュリは定番すぎだと思う」


「マオマオは文化祭に恨みでもあるの?!」




さっきから文句しか言ってないけど!と叫ぶ千井の両手には、模擬店で買った焼きそばやら綿あめやらが乗っている。




「恨みというか……こんなことしてる暇あるならバイトしたいなっていうだけで」

「バイト好きすぎない?!」




別に、そこまでではないと思う。

ただ、私には趣味というものが存在していなくて、バイトがほぼほぼ趣味みたいなのになってるだけで。




「マオマオもたこ焼き食べなよ!美味しいよ!!」

「言うて文化祭クオリティ」

「辛辣!!!!」