ち、ちちち、ちかいちかいちかい!!!


超絶至近距離から見下ろされているみたいですっごい緊張するのですが!




「ち、千住サマ、あの、見下ろされると威圧感が……」

「あ?」

「すみませんなんでもございません」




頭上に乗っている腕の隙間から、ぎろりと睨み下ろされる。


それがいつもより研がれたものに思えて、そうそうに白旗をあげる。

だってこわいもん。怒らせたら夕食私の苦手なものだされるし。


そのままじいっと耐えて耐えて耐え続けていると、はあ、と軽いため息が降ってきた。




「……まじで、焦った」

「すいません」

「どーせ氷高が相手を挑発するようなこと言ったんだろうけど」

「返す言葉もございません」




その通りすぎて、ほんとに言葉がない。


叱られた犬のようにしゅんとしていると、頭の上に乗っていた重りが消えた。