今夜はずっと、離してあげない。





「……千井、怖いの苦手じゃなかった?」

「……………はちゃめちゃに怖かった」

「最後は追いかけっこして楽しかったでしょ?」

「ほんとに何してきたの?!」




ぐったりしている千井の肩を激しく揺らす凛琉。

さすがに千井が可哀想だからやめてあげよう……?




「あ、那吏、さっき電話かかってきたんだけどさあ、」




朝水くんに引っ剥がされた千井が、思い出したように呟く。




真渡(まわたり)中のメンバーから連絡あってさ、中3の時のメンツで遊び行かないかって」

「……いかない」

「だよねー」




苦笑いする千井は、ふと私を目に映すときょとんと目を丸くした。


それよりも、大きな丸い瞳で私が千井を凝視していたから。



「えっ……、マオマオどうしたの?」

「あ、えっと……千井たちも、ってことは、千住サマも誘われてる、んだよね?」

「あ、うん、そだよ?」

「あ、はは。そう、だよね」