「だって、あまりにもマオマオが的外れなこと言うから」
「……まとはずれ?」
私、そんなにとんちんかんなこと言ってる?
心当たりがなくて顔を顰めれば、わかってないねえ〜と呆れられた。
「ちずにとってのマオマオがどんな存在かは知らないけど、お昼休みになった途端マオマオの教室に小走りでいくぐらいは大事だと思ってるんじゃない?」
「………、ごめん。例えが独特すぎてよくわかんない」
「マジかー」
例えがよくわからなかったのは、本当。
……でも、小走りで来てくれていた、なんて、そんなの知る由もないじゃないか。
「もうちょっとわかりやすく教えて」
「えー、でも合ってるかどうかなんて僕わかんないしー」
「……なんか、言ってること全部白々しく聞こえる」
「なんで?!」
間伸びした声が、余計に本気で言ってないんじゃないかって思っちゃう。
いつもの飄々とした態度もそれを助長してるし。
そう言おうとした時、千井のスマホがかすかなバイブ音を鳴らした。



