「ちがう」

「なら良かった〜」

 心地がいい。

 心の中が自然と温まるような気がしてしまった。

 相手はあの最低千瀬なのに、なんかわからないけど、自然と笑みが漏れてしまう。

 そんな事を考えていると、

 ガチャッと部屋のドアが開き、お母さんの姿が見えた。

「あら。もう2人共起きてたのね。」

「あ、うんおはようお母さん」

「おはよう結輝ちゃん。千瀬くん。」

「おはようございます。結凛さん」