「いるんだね。」

「い、いない。」

 あれ?いつもなら、『いねえよ黙れバカ』とか言ってくるのに、やけに優しくて、心地いい声な気がした。

「誰々〜?」

「う、うるさい!」

 私が近づいていくと、慌てて腕で顔を隠していた。

「や、やっぱり私と寝ておかしくなったんじゃないの!?」