「あの、ところで千瀬くん?」

「はい?」
 
 どうしたんだろ。

「悪いんだけど、結輝ちゃんをお部屋まで運んでくれる?」

 あーそういえば。ってかまだ腕掴まれてるし……。


 気絶したならそろそろ起きるだろ……。

 ま、疲れたんだろうな。

「分かりました。でも勝手に部屋入っちゃっていいんすか?」

「いーわよ。」