屋上のドアから、結輝が出てきた。

 多分、覗き見してたんだな。

 あ……?それって、ヤバくね……?


 ……でも、まだ平気そ———

「幸くん、あ、あの、私が好きって……?」

 うゎ……終わったよ……。



 でも、結輝じゃなくて、七海に目が行く。

 俺、七海が好きなんかな?


「結輝、好きだった。けど、俺、七海が好きかも」

 尻軽男って思われたかな。


 ……決めた。