【side 千瀬】

 愛しい結輝をおぶって、俺の家に向かった。




 俺は、小さい頃、確か小五の頃に父親を亡くした。

 交通事故だった。

 ただ、金持ちだった為、金には困らなかった。

 母さんと2人だけでも十分に幸せだった。

 けれど、どこかの金持ちが、母さんと結婚したいとか言い出して、結婚したんだ。