「誓え。二度と琴葉に近づくな。もし破れば、俺がどこにいようとも、必ず貴様を殺しに向かう…」

お兄ちゃんはブルブルと震え、静かにうなずく。そして死んだように意識を失った。

「さて…」

ルナはお兄ちゃんを投げ捨てると、梟夜に視線を向ける。

「決着をつけるか?」

ルナが言う。梟夜は深いため息をつく。

「いや、止めておこう…」

梟夜が言う。

「美月陽翔では琴葉は操れないことが分かった。それにお前とヤるのはリスクが高すぎる…」

梟夜は部下に「ハイリスク・ノーリターン。俺達の負けだ」と言って撤収を始める。

「梟夜」とルナが呼び止める。

「お前はこうなることを、分かってたんだろ?」

梟夜は「ふっ…」と笑う。そして一瞬、視線を私に向けた。

「琴葉。お前は良い曲を書く」

こうしてAXISとGLEAMの抗争は終わり、AXISはNo.1を守った。