長野さんたちがいたのは、正門のすぐ近く。
もう帰るところだったんだろう。
わたしが来たことを知ると、5人のうち4人がばつが悪そうに俯いた。
ただひとり、長野さんだけはわたしをきっと睨みつける。
その強気な目にたじろぎそうになったけど、わたしはすくむ足をぐっと踏ん張った。
「加賀屋」
「やっと来たか。おせーよ」
ハギくんが声をかけると、長野さんたちに向かい合うように立っていた加賀屋くんが肩をすくめながら、スマホを制服に戻していた。
きっと加賀屋くんがハギくんにメッセージを送ったんだ。
……その横に美晴ちゃんもいた。
仁王立ちして長野さんたちを睨んでいる。
「お前やめろ」
「こいつらが逃げないように見張ってんのよ」
加賀屋くんが呆れたように頭をはたくけど、美晴ちゃんはやめなかった。
その言葉に数人がびくっと肩を揺らす。
なにかにすごく怯えているようだった。
怪我……は、してないみたいだけど。
一体どんな言葉をかけられたんだろう。



