「ちょっと我慢してね」
「ひっ、え……っ!?」
ひょいと足が地面から離れた。
お、お姫さま抱っこ……!?
周りはもう、わけがわからないほど騒がしくなって。
「あとは任せたよ」
「?だ、だれに言ったの?」
「さあ。誰だろうねえ?」
じゃあ俺たちはいこうか。
いつもの笑顔がずっと近くにある。
どこを見たらいいのか、どこをつかんだらいいのかわからない。
ようやく落ちないようにハギくんの腕をかるく掴んだとき、ちょうどステージのほうから声が聞こえてきた。
『はいはーい!ようやくあたしの出番ね!』
────どうも、生徒会長の檜垣美晴です!



