* * * 「……え?」 文化祭当日。 休むわけにもいかなくて、じんわりと腫れた目のまま午前の見回りをしていたときだった。 渡されたものを見て、目をぱちくりさせる。 「これ、スタンプラリー?」 目の前のウサギさんは頷くばかりで、なにも言わない。 手元のカードには手書きの○が6つあった。 ここにスタンプを押してってもらうのかな。 「わたしにもくれるの?」 また、うんうんってする。 わたしはもう一度、カードに視線を落とした。 裏返してみても、なにも書かれていない。