わたしは自他共に認める泣き虫だった。



なぜか昔っから泣きっぽく、それが原因で典型的ないじめられっ子でもあり。


男子からは石や虫をぶつけられ、女子からは物を捨てたり隠されたりされる。

痛くて怖くて。
泣けば泣くほど、もっと行為はエスカレート。


周りの大人はそんな子たちを叱りはするけど、泣いてばかりのお前も悪い、とわたしのことも叱る。


そんな小学校時代をすごしたわたしは、泣き虫にもっと拍車がかかった。



中学では男子からのいじめはなくなり、そのかわり女子たちに集中砲火をくらうことになって。


おもに物を隠されたりお弁当を捨てられたりだったけど、たまに手を出されることもあった。




『クソガキどもめ、ぶち殺してやる!』



そのたびに金属バッドを持って学校に殴り込もうとする元ヤンのお母さんを、泣きながら止めたりもした。