『今ね、鈴くんにはちょっと会いたくなくて……』

『どうして?』

『田幡さんが、鈴くんを苦しめようとしていたみたいで……鈴くんが“人を殺した”———』

 俺は、まさかの言葉に動揺して、ヘッドホンを取り投げた。

 すると、バンッ!とちとに当たった。

「痛ってえな!?」

 無視した事に怒ったのか、怒りを抑えずに俺の元に近寄ってきた。

 首辺りを掴まれる。

「おい、てめそんな男じゃ結乃に嫌われんぞ?!」