「早速聞くから、もう帰っていいぞ」

「ヤダね」

「あっそ」

 パソコンにカチカチと繋ぎ、ヘッドホンをして録音された結乃先輩の声を聞く。

 なにがあったのか確かめる為だ。

『鈴くん、私のせいで苦しんでるって……』

「……っ!?」

 やはり田幡に吹き込まれていたな。

「んでもってうちの可愛い結輝をアンタの友達に占領されてるんですけど」

「……」

 俺はお前の独占欲になんて付き合ってられねぇ。