可愛い腹黒後輩の溺愛が甘い。

「そんな事があったのか……」

「辛かったろう?結乃、もう大丈夫だからな」

 今度は心にいにギュッと抱きしめられた。

「あ、あの、お兄ちゃん、私、しばらく学校お休みしてもいい……?鈴くんに、会いたくないの……」

 私って最低だなと思いながらもお兄ちゃん達は声を揃えて「ああ」と言ってくれて、胸を撫で下ろした。

「ありがとう……」

 小さい頃から両親が共働きだった為、お兄ちゃん達が中心的に私の面倒を見ていてくれた。