可愛い腹黒後輩の溺愛が甘い。

 この2人のお兄ちゃんに抱きしめられて安心するのは、昔からだ。

 そのおかげで、ほんの少しだけ心が休まった気がした。

「結乃、今はたくさん泣いていいから、話せるようになったら話てね?」

 私はうんうんと言わんばかりに頷いた。


 その後私はしばらく優しい兄達にあやされていた。

 少しずつ涙は止まっていき、平地心に戻れた。

 そして、今まであった事を全てお兄ちゃん達に話した。