「何故だ?結乃だって悪いだろ?」

「はぁ?どう考えたってお前が悪いだろ」

「結乃が可愛いからってみんなに好かれるのが悪いんだ。でもあの可愛さは世界が終わろうと消えない。」

「あ、ああ……?」

「ということは、この世男もろども消す必要がある」

「おいおい……!?」

「ああもちろん水月は省いてやるよ、あと俺の家族と結乃の家族。それ以外は消えればいい。いや、ちせは消えなくてもいいか」

「こ、怖い……」

「え?」

 うゎ、すげービクビクしてる。

「冗談、だろ?」

「え?、僕が嘘を言うとでも?」

「!?無理!!怖いわお前!!」

 別に先輩が居てくれれば誰に怖がられたっていいし。

「え、本当にわからない。みんなそうなんじゃないの?なんならこの世の全員消えても結乃が居てくれれば俺はいいんだけど。」

「……まぁ、でもわからなくもない。韡月が居てくれれば他はいなくてもいいって言うのはあるし。」

「だろ?お前はやっぱわかってくれんだな」

「す、少しだけな」

「お前が友達でよかったよ」

「っ、俺もだ。こんなこと言われたの初めてだ」

「俺も、久しぶりに言ったよ」

 お互い笑みを見せ合って、少しだけなにかが楽になった気が……。

 ……謝ったら、許してくれるかな……?

「なぁ、謝ったら許してくれると思うか?」

「さーねでも早く行かないとその例の後輩くんと色々と関係が捗って行っちゃうと俺は思うけど」

「っ!確かに……」

 でも、いまは意地悪して可愛い顔見たいい……

「よし、決めた。まだ謝らない」

「は?お前バカか?」

「ああ。」