そして、せっかくのいい機会だから聞いてみることにした。

「どうして最近甘えん坊なの?嬉しいけど」

「えっ?あ、あの、あのね」

「うん」

 さりげなく俺の膝に結乃を乗せて、ギュッと抱きしめた。

「ひゃっ……!?」

 あー……可愛い……。

「じ、実は、いつちゃんに、鈴くんを取られたくなかったら、イチャイチャしてみんなに見せつけなさい!って言われて……、頑張って甘えてたんだけど……」

「ぷっ……可愛い、嬉しい……幸せ」

 俺を取られたくないからだって。

 本当嬉しい。

 この世の全ての人に聞いてもらいたいぐらいだ。そして、俺の結乃だと見せつけたい。

「嬉しい、俺世界1の幸せ者だよ」

「ふふっ、私もだよ」
                    
 俺は結乃に唇を重ねて、強く抱きしめた。