先輩の手を引くと、

「結輝さんはっ……?」

「ああ、ちせがいるから平気だよ」

「そっか、よかった」

 再び笑みを見せて来た先輩に、胸が高鳴った。

 ああやっぱりどうしてこの子はこんなに可愛いのかわからない。

「あ〜今日は自分の家で寝よう、先輩、泊まりに来る?」

「うん!で、でもじゃあ結輝さん達には断らないと……」

「僕が言っておくから」

「うん!ありがとう!」