この調子で私達は無事だった。

 だけれど、結輝さんの様子が明らかに違う。

「結輝さん……?」

「っぅっ……ひっく……ぅ……」

「!?ど、どうしたんですか!?私が怖かったですか!?詐欺罪で訴えられましょうか!?結びだと秘密にしててすみませんでした!!!」

「ち、違うのっ……」

「えっと——」

「結輝!!!!」

 千瀬さん……?