「キャ〜!なにあの子たち〜!可愛い〜中学生かな?」

 私達……?

 大学生ぐらいのお姉さん達が、そう喋っている。

 多分、私達のこと。

 鈴くんはわかるけど、私なんて……。

「っていうか、あの子、新城財閥の……」

 みんな知ってるんだ。鈴くんが御曹司だってこと。

 心がムズムズするけど、誇らしかった部分も無くはなかった。